Hayuki’s diary

人との関わりにくさ、生きにくさや闇を抱え、ACODの自覚があります。猫好き札幌人「はゆき」と申します。

ねこねんざ

ひょんな事でゆきちゃんが椅子から着地出来ずに、ズデンと落ちてしまった。


最初笑ったけれど、しばらく起き上がらず、後ろ片足をかばうようにヨタヨタ歩き、すぐぺたんと座り込んでしまう。
様子見するか迷ったけれど、年齢の事もあるし、水やごはん、トイレも出来なかったらどうしようと、不安で不安で、開院中の内にと急遽タクシーで病院へ向かいました。

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診察室に入り、体重を測って、ちょっと歩かせてみましょうかと下に下ろしてみると…あれ…?
ソロソロ歩きだけど、ヨタヨタしていない。あれ?

緊張していても、かなり痛ければ足を着けられないらしい。

先生に、両後ろ足、つま先から太ももまで、丁寧に丁寧に触診して頂いて、腫れもない様子なので、安静で2~3日の様子見になりました。
45cmの椅子から落ちたので、さほど高くもなく、これでひどい捻挫や骨折という可能性は低いという見解でした。

17歳という年齢のため、痛み止めにしろ薬を飲む事になれば、腎不全のリスクもあり、まずは血液検査で数値を見なければいけないようで。
なので、様子見という判断を頂ける症状で本当に良かった。
同時に今後、投薬を要する事になった場合の深刻さを知る。

動物人間双方、それだけ薬とは大きく負担の掛かる毒でもある一方、その薬に助けられる事が多々ある中、そのひとつの投薬で命に関わってしまう程、年月の負担とは過酷でもある。

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重い症状ではなかった事にめちゃくちゃ安心して、爪切りもお願いしてしまった。
神業でした。


私の日々の爪切りは、一体何なのだろう。

ずっと見ていたいくらいの爪切りでした。

こんな短く綺麗に…うっとり…ずっとこうならいいのに。


淡々なのに柔らかな雰囲気の先生に、爪を切っている間、日頃気になっている事をここぞとばかりに聞いてしまいました。
爪垢や、鼻くその事も聞いてしまったけど、丁寧に答えて下さり、どちらもさほど気にする事はないようでますます安心でした。

(黒いカサカサ。湿った綿棒でコツコツ取ります)

そして病院でのゆきちゃんは相変わらず、借りてきた猫状態で一切声を出さず、緊張した引き締まった顔が子猫みたいにかわいかった。
お家じゃこんな顔しないのに、私にはふてぶてしく文句言うのに…。

内弁慶(飼主似)。

診察室から帰宅してからも「よかったね…ああ良かった…」と何度口にしただろう。
でも私も病院から帰ってもすっかり胃が痛かった。
突然の出来事に対処出来る技量が無く、その事以外入り込む余地が無く、余裕が無くなって、すぐにコップの水が溢れてパニックになってしまう。
そして何か起こるかも知れないと、いつも怯えてしまう。

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でもゆきちゃん、お家に帰ってしばらくしたら、またヨタヨタ歩きで、起き上がるのも辛そうで。
病院では、よっぽど気を張っているのだな…。
トイレや食事は出来るし、先生の仰った通り、様子を見ているところです。

病院後、夜は母とぴったりくっついて寝ているそうです(私にはしない)。

体を横にする時に、たまに痛そうにニャーと言う事がありますが、歩き方は、2日目位から少しずつ良くなってきています。

今日が4日目。
表情も曇りがちだったのが、ごはんの催促も、声の調子も元気になってきました。

でもここ連日の札幌の30℃超え熱帯夜続きで、ただでさえ消耗しているだろう。
痛いし疲れさせちゃって、ごめんね。
早くしっかり回復して、また私に文句言ったりプチけんかしてよね。
早く「のび」もしたいね。

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大きくまたぐような猫トイレや、キャットタワーや高所の寝床のように猫にとって快適なアイテムは、若い時はいいけれど、高齢になった時には考えなければいけないものなんだなと常々思います。
買い換える余裕があるなら知った事ではありませんが、長く使いたいのなら、高齢になった時を念頭に入れる事も、ささやかにおすすめします。

でも高いところ好きだからな…。
こまめに気を遣うようにするにも限界がある。
そう言えば居候生活の時も、一軒家の階段の上り下りをしすぎて足を痛めたんだった。
今はもう階段の心配はしなくていいけれど、病院後は踏み台にさらに踏み台で、箱だらけ。

それでもなるべく今は負担かけないために。

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幸せを感じた時、同時にこの幸せに終わりが来る事も悟り、その割合が幸せに勝ってしまう。
失う恐怖、という名の幸せでしかない。

ゆきちゃんの寝顔を見ながら、居なくなる日を恐れてぽろりとしていたら、突然うにゃっと起きて目が合った。
何泣いとんにゃ。近いにゃ。足痛い。でもごはん食べたい。
はいはい。

あまり浸らないように。
不安のとりこにならぬよう。

長々独りよがり日記、最後まで読んで下さって、どうもありがとうございました。