Hayuki’s diary

人との関わりにくさ、生きにくさや闇を抱え、ACODの自覚があります。猫好き札幌人「はゆき」と申します。

初めてのペット火葬。ゆきちゃんとのお別れ。

ネット上で晒す事ではなく、自分自身や身内だけに留めておくもので

これは非常識な事なのかも知れないと思う気持ちもありますし、

見たくない、不快に思われる方もいらっしゃるかも知れませんので、

そのような方は読むのを控えて頂けたらと思います。

 

念のため申し上げておきますが、猫の遺体写真は一切載せておりません。

ちょっとしたイラストは載せます。かわいいやつ(自分で言うな)。

考えや想いはそれぞれです。否定も肯定もしません。

私は写真は載せないでいきます。

 

ペット火葬の方法も家族ごとそれぞれで。

これが良いとか悪いとか、正解か間違いかも解りません。

これは私の経験でしかないので、どこも同じではないし、雰囲気だけでも。

 

▪️▪️▪️

 

何年前か、どこかホームセンターだったような。

ふと目に入り、躊躇したものの 一応持って帰ってきたペット葬儀場のパンフレット。

数年引き出しの奥に潜めていましたが、いよいよ調べ始めなければという時期が来て、

ネットであれこれ調べて最終的に「ここがいいかな」と思った場所が偶然、

名前も忘れていたそのパンフレットの葬儀場でした。

 

いざその日を迎え

電話でも泣いて詰まって大変だったのに、丁寧に説明してくれて。

 

お手紙も入れることができました。

母はかわいいお家の手作り封筒

ゆきちゃんはハナマル猫生です。

無料送迎エリア内だったので、それも助かった。

到着電話が来るまで、ぎりぎりまで触れていた。

ふわふわだけど、冷たくて 硬い。

顔や体を見つめていても、触れても、

つくづく、ここにあるのは抜け殻なんだなあと。

それでも、車の中でも、少しでも長く触っていたかった。

 

家族葬 (立ち会い火葬+お骨上げ) 」という形式で

まるで人間のように丁寧な見送りができました。

本当に手厚くてびっくりしました。

札幌どうぶつ葬社さんというところでお願いしました。

 

送り迎えから全て1人の男性の方が担当してくださいました。

 

入ってすぐ祭壇があり、奥は火葬炉です。

祭壇の前に敷かれた シルク調のきれいな白い布の上に

箱から抱き上げて優しく載せました。

骨になる前の、最後の抱っこでした。

ゆきちゃんの抱っこ、上手かったんだよな私(自画自賛)。

 

好きだったごはんやおやつも、紙皿に移し替えてくれました。

写真やお手紙も並べてくれました。

上にかけていたリラックマのブランケットは持ち帰ることにしました。

母、やっぱり手元に残したかったみたい。

ダンボールは処分していただくことにしました。

こんなふうにひとつひとつ、ゆっくり聞いて確認してくれました。

 

ゆきちゃんの体を整えるのも「触れてもよろしいでしょうか」と一言あったり

病気はあったか、いくつだったか、亡くなった時の様子など尋ねながら、

体を整えて、瞳を閉じてくれました。

 

死後硬直で、私ではうまく瞳を閉じられなかったので

「ああやっと少し閉じたね。亡くなる前もずっと開けたままで疲れたしょ」

と言いましたが

亡くなってもまだ本当に本当に綺麗な瞳だったので、

それを見ておきたい気もしました。

でも猫って閉じてもまた開きがちなのだそう。そうなんだ。

 

私が言うのも失礼ながら…知識もたくさんで。

慢性腎不全からの尿毒症、息を引き取るその瞬間を見ていないので、

苦しんでいなかったかが気がかりで…とお話ししたら

苦しいと暴れたり、鳴いたり、目が見開いたりして亡くなってそのままになってしまうことがあるけれど

ゆきちゃんの場合は手足も不自然に伸びていないし、

目も見開いていないし

口も大きく開く事なく閉じたままなので

ゆきちゃんは静かに逝かれたと思いますよと。

こればかりはわからないけれど、でも、経験豊富な方のその言葉がどれだけ救われたか。

 

骨壷も覆い袋がたくさん。

母も私も一致のピンク。

だってピンク似合いすぎ罪なんだもの。

これ重罪

ミックス(雑種)は手足が長く、見本の骨壷には入りきらないかもと。

確かに痩せてから尚更、手足の長さは際立っていた。

やっぱり美猫。

写真は関係なし。かわいいから。今年の夏の。

置き場所に限りがないのであれば、骨を砕くよりかは、もうひとまわり大きいサイズの骨壷に入れることをおすすめ頂きましたが、

追加料金がかかるのでは…と不安になり聞いてみると、

大きいサイズでも料金は変わらずでした。有り難い…。

 

メモリアルグッズのおすすめだとか、追加料金の必要なプランの提案なども一切なかったのも

気持ち的にとても助かりました。

 

そしてスタッフさんは、祭壇の前で横になったゆきちゃんに

持参したスイートピーを両前足に挟めて、抱かせるようにしてくれたのです。

それがもう、お花を抱えているみたいでかわいくてかわいくて。

「添える」という発想しかなかったから、なんて素敵なんだろうと。

なんてかわいいんだろうと…。

 

死に水もできて。お水しばらく飲めていなかったから。

いつものように指でもちょいちょい口につけたりもして。

お線香をあげて、手を合わせて。

ひとつひとつ、ゆっくり、ゆっくり、丁寧に。

慣れない手順に戸惑う中、まだお別れまでお時間あるので大丈夫ですよと言ってくださったり。

 

その後、敷かれた白い布を母と持ちながら、火葬炉へと移動しました。

炉の中もきれい。

準備でしばらく私たちだけの時間になれたり、

せかさずに、距離を取って頂いたり。

 

小さなかごに入ったお花を持ってきてくれて、好きなように添えていきました。

小菊・ガーベラ・カスミソウにカーネイション

黄色にオレンジ、ピンクに赤に白

色とりどりでした。

お花いっぱいだね

いっぱい走って思い切り遊ぶんだよ

みーちゃんにも逢うんだよ

たくさん仲間がいるからね大丈夫だよ

 

母も私もそれぞれ声をかけました。

 

ゆきちゃん  ゆったん

大好きだよ  大好きだよ

楽しかったよ  幸せだったよ

また逢おうね  逢おうねゆきちゃん

さみしいな

ありがとうね  ゆきちゃん

 

ゆっくりゆっくり  炉の扉が閉まりました。

 

そしてお焼香。

 

火葬時間は45分くらい。待合室へ。

小さな室内ながら、全てが落ち着いて過ごせる空間でした。

飲み物も豊富でした。

空を見上げたくて外に出てみると、スタッフさんが声をかけてくださり

「あの緑の建物で火葬していて、煙突からゆらゆらと陽炎が見えると思います。

   あちらを写真に納める方もいらっしゃいます」

と教えて頂いて、私もそれをしばらく眺めていました。

 

ゆきちゃん。

 

 

その後母と、ゆきちゃんの写真を見ながら45分後。

冷却も済み、火葬は終わりました。

 

ゆきちゃんもっとちっちゃくなっちゃった。

 

後ろ脚、尾てい骨、背骨に前脚、ひとつひとつ説明していただきました。

細い骨。でも割と骨密度はあった。スカスカじゃなかった。

喉仏もちゃんとあって。

仏様が座っているような形なんですって。

 

爪も歯も崩れないで残っていたのがかわいかった。

ちゃんと奥歯も抜けずに残っていたんだなあ。

 

本当に、骨までかわいかった。

 

うんちも少し残っていて、最期の方まで食べられていたんですねと聞いた母は安心していました。

「しっぽはどこですか?」と聞いたら

くるりと足元にくるませていたしっぽは、上の方に骨がありました。

 

嬉しい時や ごきげんな時は、しっぽを上にぴーんとする。

若かった時はさらにプルプルさせて、大好きアピールしてくれる。

晩年はもうしっぽを立てる元気なかったから。

うわあやっとピーンできたんだなあと 嬉しくなりました。

 

 

いやもうそれはそれは細かく詳しく教えて頂いて。

ほー…はえー…と感心しながら前のめりで骨を見る。

 

お箸で骨壷に入れていき、最後はスタッフさんがハケで丁寧に丁寧にかき集めて。

最後に喉仏を入れて。

人間とほんといっしょ。ほんとびっくり。

すごく良かった。

 

骨壷の覆い袋の名前も、

書かなくても良いし、貼ったままでは書きにくいだろうからと

シールを剥がして新しいものもくださいました。

母は「汚い字になる…緊張するとだめなんだ汚くなる…」と怯えていますが書いてもらいます!

 

支払いは最後でしたが、正直前払いしたいくらい不安でした。

追加料金がないか不安でしたが、事前のまま23,100円のまま。

体重によっても料金は変わりますが、こんなに丁寧にしていただけるのなら

とても満足でした。

 

ちなみにゆきちゃん、亡くなった時の体重は1.5kgしかありませんでした…。

頑張ったね…。

 

▪️▪️▪️

 

どのようなきっかけでこの業界に入ったのかなと知りたかったくらい、

本当に口調も対応も丁寧で、気遣いに溢れた空間で

ゆっくりとお見送りできた事が、どれだけ救いになった事か。

 

こんな素晴らしいお仕事ができる方って本当にすごい。

それはもう様々なご遺族いらっしゃるだろうな。

 

火葬車として始めて、でも火葬車だとなかなかゆっくりお別れができないから

数年前に建物を設けて今の形になったそうで。

桜の木もあって、樹木葬もできるみたい。

火葬車の良い面もたくさんあるのでしょうが、選択肢が増えるのは有り難い事です。

 

母も こちらにお願いして本当に良かったですと頭を下げていました。

 

今の住まいに越していなければ、

そもそもゆきちゃんはここまで生きていられなかった気もするし

前の地域なら、今回の葬儀屋さんには距離的にも頼めなかったと思う。

 

こんなに対応に感激のまま満たされて帰ってこられるなんて。

骨壷大きくなったねえ。嬉しいよ。

▪️▪️▪️

今朝も積雪があって、日中もちょっとお天気荒れる予報だったはずなのに

ずっと晴れた。

火葬中の空も、青が深くて、きれいで。

なぜか大気圏のような空も撮れた

なんだか不思議な空のようにも見えました。きれい。

帰りの送迎でスタッフさんの

「今日で根雪になりそうですね…」

と言う言葉が、何だか印象的でした。

 

最近降っていなかった雪は

亡くなった日にさらりと降って

お別れの日にふわっと積もって

 

雪ちゃんだね 本当に。

 

私が名付けたんだよ。

1番の宝物だったんだよ。

 

大切にお見送りできて 幸せでした。

 

ーーーーー

自分用ダラダラ語り日記は今後も続くかも知れない。

お付き合いくださった方が居ましたら、とても嬉しいです。

お話聞いてくださって、どうもありがとうございました。