Hayuki’s diary

人との関わりにくさ、生きにくさや闇を抱え、ACODの自覚があります。猫好き札幌人「はゆき」と申します。

その日も雪の日で。

ゆきちゃんを早く楽にしてあげてください

もう苦しませないでくださいお願いだからお願いします

と 絶え間ない祈りが届いたかのように。

 

雪の日にやってきたゆきちゃんは

雪の日に帰っていきました。

 

立てなくなって、お水もフードも一切口にせず 食欲廃絶となり

トイレもしなくなり。

それから2日後でした。

 

母から「ゆったんが亡くなった」と聞いた瞬間、ああ、よかったと微笑みました。

やっと楽になれたね と。

 

ただ

母は「安らかに逝ってくれて本当によかった、安心した」と言いましたが

その瞬間を見ていないので解らないのです。

それが気がかりです。

 

亡くなる前日の晩は私と一緒に過ごした。

寝つきが悪く、何度も起きあがろうとして、体を起こすと少し吐いた。

たまに、コクッコックンと飲み込む仕草もあった。

だから気持ち悪かったのだと思う。

朦朧⇄気持ち悪い を行ったり来たりだったんじゃないだろうか。

 

そして低体温になるとかえって暑く感じるのだと後から知った。

這いつくばって体がベッドからはみ出ても、冷えた体が心配で、寒かろうと毛布を掛けストーブで温めてしまった。

暑かったんじゃないだろうか…。

 

亡くなった後も、嘔吐跡と下痢尿が出ていた。

2日うんちおしっこしていなかったもんね。

足が弱っても、垂れ流す事なく 2日前までトイレまで行っていた。

うちに来た22年前から昨日まで一度も、粗相もなく、下痢もせず。

オムツにもお世話にならなかった。

 

ここ数日の症状は

慢性腎不全からの尿毒症そのもので

見事にその段階を踏んで行く様子に

このままだと 次に来るのは激しい嘔吐、そして痙攣だと気が気ではありませんでした。

 

だから最期は痙攣していなかっただろうか。

嘔吐と排泄した時どんな状態だったのか。

呼吸は苦しくなかっただろうか。

最期が気になって仕方がない。

 

でも、

今となっては それももう終わったこと。

非道かも知れませんが

今はもう苦しくないはず。

 

立てなくなってから、食べ飲みトイレしなくなってから2日。

早かった。

かえってその方が良かったと思っている。

 

うちには勿体なさすぎるくらいに

最後まで

たくましく

かわいく

立派な猫でした

立てなくなる直前のお昼
久しぶりに私の元に歩いてくっついてきて
何度も見つめてくれて
すごくかわいかったんだよ

病院にも滅多にかからない、かかってもすぐに良くなって

本当に家族孝行な子だった。

でもきっと、晩年は特に、痛いとか苦しいところ、あちこち色々あったんだろうなと思う。

 

痛かったところ 苦しかったところ 不便だったところ

ぜんぶ解放されたと思うと。

耳も聞こえるようになったかな。

昨日までの耳の赤々とした血管はもう見えなくなってしまったけれど

母と私の声も聞こえているだろうか。

 

どんな考えも想いも

全ては生きている側が納得するためのものでしかありません。

「今ごろ天国でみんなと酒でも交わしているかね」

などてめえのロマンチスト披露でしかないと思う私は心の汚い人間です。

 

それでも、納得する全てをかき集めないと

保てなくなるのです。

 

▪️▪️▪️

 

あらかじめ調べておいたペット葬儀屋さんに電話をして

翌日9時にお迎えに来てもらうことになりました。

 

電話をしても泣いてしまって詰まって わやでした(北海道弁)。

対応してくださった方の口調の優しさが、更にそうさせたのだと思います。

 

母の言葉や反応にも発見や驚きがありました。

費用面を考えて、合同葬あたりを希望するかなと思っていたのですが

開口一番「お骨は返ってくるのじゃなきゃ嫌だよ」と言いました。

「ちゃんと骨壷も付いてる?」とも。

 

私もそのつもりでいたので、家族立ち会い+お骨上げ葬に決めました。

 

お家の中は最低2週間から四十九日までは、お水もごはんもトイレもいちごベッドも

今まで通りにして欲しいと母にお願いしようとしたのですが

それを伝える前に

「来年の1月11日(うちにきた日)まではこのままにしよう」

と言ってくれました。

 

母も本当に、私が思っている以上に、大好きだったんだな。

心配だな。

 

先月ゆきちゃんが脱走してしまいましたが、それに関してもふと

ゆきちゃんは自分の残された時間を解っていて、

それで一度外に行こうと思ったんじゃないかな

と思ったり。

 

それを母に言うと

「引っ越して見慣れないこの家の周りを 見ておこうと思ったのかもね

   なるほどここに住んでいるんだなって。私たちを見守るために」

と言っていました。

 

心身の遠隔整体ができるすごい方が居て、私もお世話になっているのですが

ここ数年はちょっとゆきちゃんもお願いしていて

「ゆきちゃんは、懐かしい子供の頃の、草の香りを嗅ぎに行きたかったから外に出た」

というお話をしていただいて

それが本当だったらいいなあと思うし

 

こんなふうに

心の置き場所を

必死に探しています

 

今日もずっとゆきちゃんは母の部屋に居ます。

今夜も母の部屋で過ごすそうです笑

私にももうちょっと…笑  いやそれでいいのです。

 

さきほど箱に入れました。

ヤマザキさんのかわいい箱がちょうど良かった。

 

箱に入れるお花は

淡いピンクと白のスイートピーにしました。

ひと目で「これがいい」と思いました。

 

 

明日  ふわふわとお別れです。

 

 

自分語りで申し訳ありません。

今を残したかったので自分用ではありますが

読んでくださって、どうもありがとうございました。