Hayuki’s diary

人との関わりにくさ、生きにくさや闇を抱え、ACODの自覚があります。猫好き札幌人「はゆき」と申します。

あとわずかを過ごす

早かれ遅かれ、むしろもう充分に長生き。

そうは思っても、22歳での、4階から外への脱走が大きな引き金になったことには違いありません。

 

ゆきちゃんの最期が近づいてきました。

 

脱走後は少し回復したものの、脱走前の元気な声も、足取りも なくなり。

弱りながらもそれなりに調子の良さそうな時期もあり。

しかしそれは気休めでしかなく。

 

食べ飲みの量も日に日に減っていき。

これなら食べるだろうという ここぞと言う好物さえも

もう全く受け付けなくなり。

 

まさに慢性腎不全の末期症状です。

昨夜、気づくとベッドから落ちているのを何度も見て、何かおかしいと思ったら

昨夜、もう立って起き上がることもできなくなっていました。

食べ飲みも一切しなくなりました。

 

日中は歩けていたのに。

 

ショックと不安で何度もフードを温めて口元に持っていきましたが、

そっか  もうしんどいんだね。ごめんね。つらいよね。

と受け止めるしかありません。

 

目を閉じることなく、開き気味の瞳孔で

ぼーっと遠くを見ているように見えるその表情は

どんな景色を見ているのか

楽しかった想い出か

嬉しかった想い出か

美味しかった鮭やサンマやホッケ達か

いつ任務を終えるのか あちらとの話し合いか

向こうにいるおとうさんおかあさんきょうだい友達が呼んでいるのか

 

私が見えているのか定かではないその虚ろな表情に

ゆきちゃん、お願いだからいかないで

ねえ、わたし、ゆきちゃんが居なくなったらどうしたらいいの、 ねえ ゆきちゃん

ゆきちゃん

と取り乱してしまうことも多々あります。

 

また一方で、もう早く終わりにしたいとも。

虚ろな表情を見て、このまま安らかに逝ってくれないかなと。

早く楽になって欲しいと。

頑張りすぎて苦しむのは許さないからね

大丈夫だからね

あちらにもいっぱいお友達居るからね

大好きだよゆきちゃん

何度も何度も伝えています。

まだちょっと前までは本人は相変わらず面倒くさそうな顔していましたが笑

 

いつものゆきちゃんと私です。いつだって。

 

足が立たなくなってから介助もあり、朝まで居間で過ごしています。

ゆきちゃんも寝つきが悪く、何度も何度も這いつくばってベッドから出ようとする。

それが何なのかわからなくて、抱っこしてなだめたり、体勢を変えてあげたり。

 

何て深くて濃い時間なのだろう。

脱走したまま帰ってこなかったら

この時間はなかった。

あの日で終わっていたかも知れなかった。

だから今はボーナスだ。

 

ゆきちゃんに触れながら、自分も横になっていると

前のお家が浮かんできて

あらゆる場所で遊びくつろぎやんちゃするゆきちゃんが

次々と浮かんで  口元が緩みました。

 

今でこんなに悲しいのなら、出逢わなければよかったとは思えないのってすごい。

ここまで別れが辛いと思える程の相手と出逢えたというのは

本当に幸せなことであると

何処かで知った言葉は今 自分のものになりました。

 

昨晩も、穴が空いて焼き焦げそうなくらい

ずっとずっとゆきちゃんのことを見つめていました。

この宝石以上に美しい瞳も

こんなにかわいい肉球

しましまで長いしっぽも

愛おしい全てが  もうすぐここからなくなってしまうのだ。

 

昨晩、暗闇の中、ゆきちゃんの前足を眺めているとつい、

かぷっと食べて、肉球をはむはむしてしまいました(HENNTAI)。

これができるのもさいごだものね。

香ばしいニャップコーンのかおり。

しっとり柔らかい肉球

それはもうたくさんの道を歩み 踏み締めたその足。

 

まとめるつもりなく、ただ今の気持ちを走り書きしました。

おそらくこの後、気持ちが変わっていくと思うので。

今を残しました。

 

これまでのツイッター(X)も自分用に残しておきたいけれど

いつかは消えてしまうでしょう。

 

「行かないで」と「もう大丈夫だよ」

の繰り返しです。

 

私事でパパッと書きましたが、

読んでくださってどうもありがとうございました。