『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE"』 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
あまりにも、身の程をわきまえず。
08年10月18日は、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(旧・真駒内アイスアリーナ)に行く事が出来ました。
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元、職場のRさん。
未だに私の事を忘れずに居て下さり、また、チケットを取って下さり…、
誘って、頂けました…。
本音、ここに書くのも後ろめたい、あまりにも、有難すぎる事です。
以前から、捨てよう捨てようと思っていたギターや、古いデザインの18金のネックレスがあり、
たまたま売りに出してみると、何とか、チケット代に届く事ができました。
チケット代をRさんにお渡し出来た事には、
とにかく、とにかく…気持ちが楽になれました。
しかし。
このような方法でしか、お金を得ようとしなかった今回の自分自身には、
相も変わらず、課題を多く抱いており、その空しさと問題には、まだまだもっと向き合う必要があると、
痛く、痛く、感じるものです。
C&A関連で検索してくださった方は、訳の解らない書き出しで申し訳ございません。
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さて…今回は、オーケストラをバックに歌うライブでした。
海外、国内を含む、その土地土地のオーケストラと共演する、コンサートでした。
札幌公演は、当然…と言いますか…、札幌交響楽団でした。
まさか、ASKAさんのライブを通して、札幌交響楽団の演奏を聞ける事となり。
そしてまた、
「弦楽○重奏曲」
だの、
「協奏曲 第○番 ○長調」
だの。
私にとっては未知な世界ではなく、大好きなASKAさんの楽曲でオーケストラ演奏を聞けるだなんて…こんな贅沢はありませんでした。
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開演前。
ステージ上には、ごく薄い、カーテンのようなスクリーンが下ろされていました。
ステージの奥に、札響さん用の、沢山の座席がある事も確認できるくらい、薄いスクリーンでした。
開演時間となると、ぞろぞろと、そして上品に、薄いスクリーン越しに、札響さんの方々が、席に付く様子が見て取れました。
客席の明かりがじわじわと落ち。
薄いスクリーン上には、幻想的な照明と映像。
そして、札響さんの迫力ある演奏が始まりました。
なんだこれ…。
生オーケストラすごい…。
壮大かつ感動的な曲調と映像とが相乗し、
この時点で、すでに腕がブツブツしてしまいました。
耐え切れず腕をごしごし。
隣のRさんも「すごい…すごい…!」と、同じく感動の声をあげていました。
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オーケストラ=穏やかな曲ばかり…なのかと、とても無知で失礼な予想をしておりましたが、
『僕はこの瞳で嘘をつく』のような、元気な曲もどんどんいけちゃっておりました。
曲中の強弱がまた、音に命すら宿っているようでもあり。
そして指揮者の方もまた、演奏者の一人として、体全体で音楽を奏でているかのようにさえ見えました。
メンバー紹介として、ASKAさんが「札幌交響楽団」と述べた時の客席の拍手が、
今回のオーケストラ演奏の評価を物語っていたようにも感じます。
今まで経験したライブの中でも、あまり聞いたことがないくらい、大きく、長く続く拍手でした。
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この世でもまた、沢山の歴史が変わり、語り継がれ、現在に繋がっているのでしょう。
ASKAさんがマチュピチュに行った…というMCの中で、
自分達の知っている歴史は、どこかで表面をコーティングされているものであって、
「歴史が動く時」というのは、戦があって、いっぱい血が流れる。
語り継がれる歴史は、「勝者の側」の語る事が残って行く歴史だったりする。
このようなフレーズがありました。(正確ではありませんが)。
私は、手塚治虫『火の鳥』「ヤマト編」の中にある言葉を思い出しました。
「つまり……歴史とは
あらゆる角度から
あらゆる人間の側から調べなければ
ほんとのことは
わからないものなのである」
角川文庫 手塚治虫作品集「火の鳥」(3)ヤマト・異形編より
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人にとって不可欠なもの。
「不可欠」という文字を、並び替えると「歌」になるのだと。
歴史の中で変えられてしまって、本当は、可可欠…「歌」なのだと。
ASKAさんはそのような事をお話していました。
人間にとって、不可欠なのは「歌」なのかもしれない。
難しい事は解らないけれど…荒んだ現代に生かされている中で、ASKAさんのお話や歌は、どんどん核心に向かって行っているような気も、漠然とだけど、してしまうのです。
真か否かなど、誰が下すものでもないのでしょうし、
何が真実かなどもまた、全てにおいてグレーであるのかもしれません。
しかし。
「僕らじゃないとくぐり抜ける事ができなかったから、僕らは選ばれて、この時代に生まれ合ってきた」
なんてASKAさんの言葉ように、自分も思える瞬間があるのならば、この現代で生きる今もまた、ふと心がたくましくなれそうな時もある気がするのです。
約2時間半のコンサート。
ずっと座りっぱなしでしたので、足元から寒くなってきたり、お尻も痛くなってしまいましたが、 最後は長い長い、スタンディングオベーションでした。
今回は今回で、いつものライブとはまた別物としての良さがあると思えたコンサートでした。
本当に…幸せでした。
へっぴり腰になってしまいました。
Rさん…本当に…どうもありがとう…。どうもありがとうございました。
やはり、「ライブ」に敵うものはありません。
自分勝手な事ばかり書かせて頂きました。
ご不満ありましたら、申し訳ございません。
最後までお付き合い下さいまして、どうもありがとうございました。