Hayuki’s diary

人との関わりにくさ、生きにくさや闇を抱え、ACODの自覚があります。猫好き札幌人「はゆき」と申します。

追記〜成分献血編。

先日はまた丁度良い機会があり、再び「アスティ献血ルームを訪れました。



今回は、平日で時間にもゆとりがあった為、成分献血も視野に入れて伺いました。

献血カードをお渡しすると、
「今日は成分献血をお願いできますか?」
と言って頂けたので、そのようにお願いしました。

ということで、成分献血編を書いてみようと思います。
尚、こちらに書いた内容は個人の感想です。
感じ方には個人差があります。
看護師さんなどのお話も、素人の耳で「こういう感じの話だったと思う」くらいの感覚です。
一言一句正確に書いている訳ではありませんので、知識のない素人の参考程度の日記であります事を申し上げます。

それから、特別うまくもないイラストを所々に載せているのは、文才のない文字だけだと読むのが疲れると思っての、箸休め程度のつもりでしかございませんので、軽く軽く、流して下さいませ。

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基本の流れは、上の日記に書いた全血献血とほぼ同じ流れでした。
ガラスの個室に案内され、献血カードの暗証番号(カードを作った時に自分で決めます。4桁)を入力。
名前や住所を確認し、身長や体重も聞かれます。
今回は身長は「○○○センチですね」と口頭で確認。
体重は手元のキーで入力です。


タッチパネル問診は、全血献血よりも質問項目がいくつか多め。

「それでは本日、血小板成分献血をお願いします」
と、血小板献血について丁寧に説明をして下さいました。


献血可能な血液かの事前採血をした後も、ほんの少し時間がかかりました。

その間に待合室で水分補給。

受付が始まり採血ベッドに案内されるまでは、今回はほぼ30分

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そして初・成分献血がスタートしました。

全血献血のように、消毒をぬりぬりし、針を刺します。

この日はチューブをお腹の上に置いたので、針を刺した後、透明のチューブの中を血がツツーっと通って行く様子が見えてしまった。うわああ。

それで動揺したのか解りませんが…最初はかなり緊張をしてしまいました。

必死に、テレビに映るジャパネットた●たの高田社長に集中。


痛みやしびれなどはなかったのですが「この緊張状態で1時間近く採血していて大丈夫かな私…」と、ハニャホニェヒニェハニェ…サーっとならないか緊張が続きました。

しかし「ここクーラー効いていて冷えますから」と、体や腕にタオルをかけて頂き、針が刺さっている腕もタオルで隠れたのもあったのか、10分もしない内にだんだんと落ち着いてきました。

手をにぎにぎしながら採血していると、二の腕に巻いていたバンドが、血圧を計る時のように、プシュ〜っと緩くなった。

「今、腕のバンドが緩くなったと思うんですけど、一旦採血が終わって、今ここの機械がぐるぐる回っていて、遠心分離して血液の成分を分けているんです」

そこには何やらDJのターンテーブルっぽい機械が。

「そしてこのバッグの中に必要な成分だけが溜まっていって、あとは体に戻していきます」

バッグを見ると、そこには血液の一部だとは想像もつかない色の液体が。
血の色じゃない。赤くない…オレンジジュースじゃないか。

世の中知らないことだらけ。

自分の血液とは言え「血を戻す」という事に抵抗や不安が全くない訳ではないけれど、血液の通過するものはすべて使い捨てである事や、回復に時間のかかる赤血球を戻すため、体への負担が少ない面などを知りました。

そして「一旦採血した血液を体内に戻す」→「なぜ血は固まらないの?」の不思議もありましたが、それについても度々しっかり説明が。

「血を戻す時に、固まらないようにこの液体を血液と混ぜて戻しますが、ここに書いている通り、クエン酸など自然の成分だから、害のあるものではありませんからね」

「ただ体内のカルシウムが一時的に不足してしまって、手や唇がしびれたりする人が居ます。
全然何ともない人も居れば、しびれが出る人も居て個人差なんですが、しびれが出たら無理しないで言って下さいね。無理をすることはないからね」


「今、体内に血液が戻っていきますからね」

すると腕の針が刺さっている辺りから、何か冷たい…冷たいとはまた違うか…ぬるい…?とにかく何となく液体が注入されているような感覚がありました。うわわあ。

しかしずっと続く訳ではなく、だんだんその感覚もなくなりました。
注入の時はにぎにぎしなくてよし。

そしてまた10分くらいかけて体内に血液を戻したら、再び二の腕のバンドが自動的にグググ〜っと締まり、また採血が始まります。
採血がはじまればまたにぎにぎ。

この、採血と、体内に戻す作業と、繰り返しになります。

とにかく看護師さんがその都度きちんと説明をして下さったので、安心感がありました。

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「体が冷えると血の流れが悪くなるのでね、体温めますからね」

と両肩、採血している腕に、温かいジェルバッグのようなものを当ててもらって気持ちいい。

にぎにぎ用も蒸しタオルのような温かさ。

途中で「これを飲んでください」と用意された、カルシウムを補うためのドリンクをリクライニングでチューチュー飲みながら、ほかほかバッグやにぎにぎで体を温めてもらいながら、ベッドに備え付けのテレビのチャンネルを変えてはボーっと見る。
女王様か。

緊張もずいぶんと解け、ボケーッとなり、ちょっぴり眠くなるほど。
「今3回目の採血が始まりましたからね。これでまた血液を戻して終わりになりますね」

私は(採血→分離→残りを体内に戻す)×3回を行いました。
私の場合、この行程に70分かかりました。

しかし長くて退屈だとか、苦痛さは感じる事はありませんでした。

助かったことに、いわゆる「クエン酸中毒」などという、しびれや具合の悪さを強く感じることはなく、少しずつ余裕も出てきて、遠心分離の機械を見たり、他のベッドも気になり出したり。

年齢層は30代くらいが中心だろうか。
新聞片手に慣れた様子の男性から、マキシスカートの似合う素敵な女性まで。
常に7〜9割はベッドが埋まっていました。


最後に再び血圧を計り、ほんの少しそのままベッドで休憩してから、成分献血終了。

ベッドで休んでいた時、看護師さんが採血バッグを改めて見せて下さいました。
オレンジジュース…いえ、採血バッグを看護師さんが軽くモミモミ。
「こうやってもむと白い濁ったものが見えますけど、これが血小板なんです。白血病の患者さんに使われたりします」

と教えて下さり、改めて、献血したという強い実感が沸きました。

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ちなみに「血小板」とは、血管が壊された時に、そこに集まって出血を止める役割。
ということは簡単に言うと「かさぶたの素」ということなのかな。

そしてお礼品は洗剤とスポンジ、それからそうめんでした。


献血カードも、カード入れを付けてくれた。

成分献血ポイントカードも。
ポイントが貯まると何が起こるんだろう…。

血小板成分献血は、他と比べて保存できる4日間と短く、ストックしておくのが難しいようです。
ですから御礼品やポイントカードなどで継続的な成分献血をお願いしているのかも知れませんね。

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改めて、成分献血時、そして後の体調ですが、私の場合しびれは一切なし。
ただ献血中は寒かったです。
「寒気」とはまた違うような気もしましたが、クーラーが原因か、足がサンダルだったので足が冷たくて冷たくて…、ほかほかバッグがなかったらもっと寒かったかも知れません。

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(2012年9月30日 追記)
2度目に成分献血に伺った時は、少しだけ唇がちくちくしました。
でも、ちく、ちく…という、ほんのすこーし。ほんの短い時間。

血を戻す時にやはり寒くなったので、看護師さんにそのことを伝えました。

するとタオルケットだけではなく、フリースまでかけて下さったり、ほかほかバッグも追加してくださいました。

どうしても血を戻す時は体が冷えてしまったりするんです。ごめんねぇ、一時的なものだからね、と言って下さいました。

血を戻すスピードも落としたり、カルシウムドリンクをいただけたり、看護師さんも対応して下さるので、我慢しないで伝えた方が良いみたいです。

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成分献血にかかった時間ですが、私の場合は、献血ルームの扉を入り、再び扉を出るまでは、約2時間強でした。

その後デパ地下に紛れたり荷物持ちしたりしましたが、具合が悪くなる事もありませんでした。

何度か、少しふわふわする気もしましたが…「気がする」程度でした。

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先日ニュースで、慶応大らが皮膚の細胞から血小板を作る研究に成功したというのを耳にし、今後も期待するところですが、今現在はまだまだストックが不安定な「かさぶたの素」
安定した献血がもっと増えると良いです。

そして、前回に書いた通り、何か残したい思いでの献血ではある一方。
人や社会と関わるのが苦しい。でも、何か、社会のどこかに自分も存在したい、という自分の願望も紛れている気もしています。

長々と書いてまいりましたが、最後までお相手してくださった方がいましたら、本当にどうもありがとうございました。