予防接種終了。
前回の日記に書かせて頂いた通り、本日は、家の猫「ゆき」の予防接種の為に、動物病院に行ってきました。
今日の札幌は、最高気温が10℃ほどだったと思います。
引きこもりの私には、本日が今年初めての「二ケタ」気温だったような気がします。
アスファルトがすっかり姿を現したとは言え、雪解け直後の独特な、色の無い春の最中であると思った矢先、クロッカスの開花が、住宅庭の所々に見受けられました。
札幌の桜はあと2週間ほど先となりますでしょうが、すでに春の美しい開花を遂げたクロッカスの花々を見て、いよいよ北国にも春が本格的に近付いてきているのだと、四季の確実な経過を、動物病院に向かう中途、複雑な心境で感じた次第です。
さて…。
前回の日記通り、今年も怖がる事なく、すんなりとキャリーバッグに自ら入った「ゆき」を持ち、てくてくと動物病院に向かいました。
待合室には、一人、患者さんがすでに診察待ちをしていました。
そのキャリーバッグから、「にゃあん。にゃあん。」という声が聞こえました。
猫ちゃんでした。
猫ちゃんを連れてきたのは、40代〜50代くらいの女性でした。
今日は母親がたまたま付き添ってくれたので、母がその女性とお話していました。
女性は、連れてきた黒トラちゃんについて、こうお話してくれていました。
「外に居る野良ちゃんなんだけどねぇ、すごく良い子なんですよ。
最近この子にオス猫が沢山寄ってきてねぇ…。
本当は、家で飼ってやりたいんだけど、家にはもう猫2匹と犬2匹居るもんだから…。
本当に温厚で良い子だから…、せめて避妊手術でもすればね、これ以上野良ちゃんが増えないだろうと思って…。」
異性が沢山寄ってくるだなんて…。私のウン十ウン年間の人生の中で、一度もないものだ。
羨ましい。
…という問題じゃなくて。
猫の避妊手術に関する葛藤は、とても複雑なものではありますが、彼女の行為には、とても感動させられました。
基本的に、ではありますが、動物が好きな人は、温かい人が多いのだろうと、改めて思いました。
その黒トラ野良ちゃんの、避妊お預けが済んだ後。
「ゆきちゃーん。お待たせしました〜。どうぞ〜。」
と、看護師さんからお声がかかりました。
ゆきは相変わらず、一言も声を発さず、されるがままに、体重を計り、熱を計り、聴診器を当てられ、お腹をモミモミされ、背中に脱脂綿で消毒され、プチュっと注射をして頂き、そそくさとキャリーバッグに入り、お会計を済ませ、今年の予防接種が終了しました。
「…ちょっとはリアクションしなさいよ…(笑)」
と言ってしまうほど、お注射をした瞬間も、ゆきは「痛い」だの「怖い」だの言わない子です。
診察時に、
「お水はいっぱい飲んでいますか?」
と聞かれ、返答に困ってしまいました。
一日何度か、ちゃんとお水は飲む子だと思うのですが…。基準が解らずです。
「あまりお水を飲まないと、肝臓や腎臓の病気にかかったりしますので、お水はしっかり飲ませてあげてくださいね。」
とのことでした。
「はい、お水飲みなさい。」と言っても、「うん飲む」とはなかなか出来ない事なので…、とりあえずいつも新鮮なお水に変えつつ、いつも通りにお水を飲んでもらいたいものです。
体重も、昨年は3・2キロだったのですが、今年は3・5キロと増えていました…。
「まだ何とか許せる範囲ですがね」というお言葉も頂きました(^^;)
会計の際に、
「ゆきちゃん、カリカリ食べますか?」
と聞いて頂き、カリカリのサンプルを3袋頂けました。
サイエンスダイエットのサンプルでした。
こんな高価なカリカリ、食べさせた事なかったです。
嬉しい頂き物でした。
少しずつ食べてもらおう。貧乏症。
何はともあれ無事に今年も、ゆきの予防接種が済みました。
「何も無ければ、また一年後ですね」
と受付の方に言って頂き、今年一年も、大病無く、病院にお世話になる事なく、元気に過ごして欲しいものです。
遊び相手になって、運動させて、太らないようにもしなきゃの。
ところで、いつもお世話になっているこの動物病院さんの受付に、今年初めて見るパネル写真が 飾ってありました。
獣医さんがチンパンジーを抱っこして、助手さんがブルドックを抱っこしている写真でした。
テレビでお馴染みの、パンくんとジェームズくんでした。
お会計の際に、「これって、パンくんですかね?」と伺ってみますと、ロケの際に、この動物病院にお泊りしたそうです。
札幌とは言えども、街中ではないこの区内に、ロケに来てくれたのですな。
チンパンジーもお世話できるなんて、さすが動物病院、プロだなと思いました。
予防接種を受けたゆきちゃんには、今日は安静にしてもらい、一週間お風呂は禁止(殆ど入れていませんが)。
怖い思いさせてごめんね。
今年一年、元気に暮らしてね。
大変私事でしたが、最後までお付合い下さった方、感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。